✏️
📝

ReactとNext.jsの詳細比較

2025年3月6日

レンダリング戦略

React

CSR特化でSPA構築が容易

拡張性とエコシステム

React

メリット
  • 膨大なエコシステムとライブラリ
  • コンポーネントの再利用性が高い
  • ReactNativeとの連携可能
  • 大規模アプリでも柔軟に拡張可能
デメリット
  • 適切なライブラリ選定に時間
  • 依存関係の管理が複雑
  • アーキテクチャの一貫性維持が必要

DeNAのゲームプラットフォームでは、React+TypeScript+Emotion+Reduxの組み合わせを標準化し、10以上のサービスで共通コンポーネントライブラリを活用。ただしライブラリ選定・検証に約3ヶ月要した。

Next.js

メリット
  • 標準的な機能が組み込み済み
  • Vercelエコシステムとの強力な統合
  • プラグインやモジュールが増加中
デメリット
  • Vercelへの依存度が高くなりがち
  • フレームワーク制約外の実装に工夫必要
  • バージョンアップの破壊的変更への対応

NTTドコモのdマガジンサービスでは、Next.jsとVercelのイメージ最適化機能で画像読み込み時間を60%削減。Vercel Analyticsでリアルユーザーのパフォーマンス計測を実現し、3ヶ月でCore Web Vitalsスコアを平均45ポイント向上。

Next.js

SSR/SSG/ISRを柔軟に活用可能

React

メリット
  • クライアントサイドレンダリングに特化
  • 開発者が完全な制御を持つ
  • Suspenseなどで細かい制御が可能
デメリット
  • SEO対応に追加設定が必要
  • 初期ロード時間が長くなりがち
  • SSRの自前実装は技術的負担大

メルカリのようなECサイトでは、大量の商品表示にCSRを活用する一方、初期ロード時間の長さが課題となり、5人のエンジニアが2ヶ月かけてパフォーマンス改善に取り組んだ。

Next.js

メリット
  • 複数のレンダリング方法を提供
  • ページごとにレンダリング方法を選択可能
  • サーバー/クライアントコンポーネントの混在
デメリット
  • フレームワークの制約内での開発
  • バージョンアップによる破壊的変更

The Huffington Post JapanではSEO重視のためNext.jsのSSRを採用。First Contentful Paintが1.2秒→0.8秒に改善され、検索流入が23%増加。

Next.js

メリット
  • Vercelへのワンクリックデプロイ
  • 主要クラウドプロバイダーのサポート充実
  • スケーリングが容易
  • プレビュー環境の自動生成
デメリット
  • SSR/ISR活用にはサーバーリソースが必要
  • Vercel以外のデプロイには追加設定必要
  • サーバーレス環境での制約に注意

ヤフーショッピングの一部機能では、Next.jsを採用し、AWS ECS Fargateでコンテナ化してデプロイ。オートスケーリングによりセール時のトラフィック増加(通常の約5倍)にも対応し、99.95%の可用性を維持。

開発環境とビルドプロセス

React

メリット
  • CRAで簡単に開発環境構築
  • ビルドツールとの組み合わせ自由
  • 特殊なアーキテクチャにも対応
デメリット
  • 初期設定に時間がかかる
  • プロダクション最適化に追加設定必要
  • CRAの場合、設定変更が難しい

ソニー銀行のオンラインバンキングシステムでは、カスタム認証フロー実装のためejectし、Webpack設定維持に四半期ごとに約40時間のリソースを費やしている。

Reactはライブラリ、Next.jsはフレームワーク。自由度と規約のバランスを考慮して選択しよう。

Next.js

メリット
  • 開発環境が最初から整っている
  • 最適化されたビルドプロセスが組込済
  • Vercelへのデプロイが非常に簡単
デメリット
  • SSR実装にはNode.jsサーバーが必要
  • 大規模アプリでは複雑なデプロイ戦略必要
  • 環境変数の扱いに注意が必要

東京証券取引所のトレーダー向けダッシュボードでは、ReactアプリをAWS S3 + CloudFrontにデプロイし、99.99%の可用性を実現。インフラコストも月額約8万円で抑えられている。

>Vercel以外のデプロイに追加設定必要
  • 大規模プロジェクトでビルド時間が長くなる
  • リクルートのホットペッパーグルメでは、開発環境構築の工数が3週間→3日に短縮。Vercelの自動デプロイでリリースプロセスが2時間→15分に短縮。

    ルーティングとナビゲーション

    React

    React Routerなどのライブラリを使用

    Next.js

    ファイルベースのルーティング

    React

    メリット
    • 柔軟なルーティングが可能
    • プログラマティックな制御が可能
    • 特殊なルーティング要件に対応
    デメリット
    • ルーティングライブラリの選定・設定必要
    • SEO対応に追加作業必要
    • パフォーマンス最適化を手動で実施

    サイバーエージェントの広告管理ツールでは、複雑な階層構造をReact Routerで実装。ルート増加によるバンドルサイズ増大でLazy Loading実装に2人月かかった。

    Next.js

    メリット
    • ファイルシステムベースの直感的ルーティング
    • 動的ルーティングが容易
    • 自動的なコード分割
    • ネストされたレイアウト実装が容易
    デメリット
    • 複雑なルーティングパターンは難しい場合も
    • Pages/App Router混在は複雑性を増す
    • 柔軟性はReact Routerより制限される

    ZOZOTOWNでは、ファイルベースルーティングで約2,000ページの管理が容易になり、新機能追加時間が約40%短縮。自動コード分割で読み込み時間が2.3秒→1.5秒に改善。

    データフェッチング

    React

    メリット
    • データフェッチングライブラリを自由に選択
    • コンポーネントレベルでの柔軟な実装
    • 状態管理との統合が柔軟
    デメリット
    • 最適化を自前で実装する必要
    • SSRでのデータフェッチング実装が複雑
    • 一貫したパターン確立に時間

    みずほ銀行の内部管理システムではReact+Redux+Axiosを採用。API重複やリフェッチの問題でReact Queryへの移行に3ヶ月要した。

    Next.js

    メリット
    • データフェッチング用APIが標準提供
    • Server Componentsなどによる効率的なフェッチ
    • ISRによるデータの定期的再検証が容易
    • APIルートが組み込み済み
    デメリット
    • フレームワーク特有パターンの学習必要
    • クライアント/サーバー間の統合が複雑に
    • バージョンによる方法の変更

    DMM.comでは、ISR機能を活用し約50万ページの商品カタログサイトを構築。1時間ごとの再生成でサーバー負荷90%削減しながら最新データを表示。

    パフォーマンスとSEO

    React

    SEO対策には追加作業が必要

    Next.js

    SEO対策が標準装備

    React

    メリット
    • 仮想DOMによる効率的な更新
    • パフォーマンス最適化テクニックが充実
    • インタラクションが多いアプリに適している
    デメリット
    • SEO対策が追加で必要
    • 初期ロードパフォーマンスに課題
    • バンドルサイズ最適化が手動

    日本経済新聞のウェブアプリでは、CSR実装当初、Googleクローラーでインデックス問題が発生。React HelmetとSSR実装に2ヶ月かかり、元の検索流入に戻るまで3ヶ月要した。

    Next.js

    メリット
    • SSR/SSGによるSEO対策が標準
    • 画像・フォント・スクリプト最適化が組込済
    • Edge Networkサポートでのパフォーマンス向上
    デメリット
    • サーバー/クライアントコードの区別が必要
    • SSRによるサーバー負荷の考慮
    • ビルド時間が長くなる場合

    クックパッドでは、レシピページをSSGで実装し、約300万ページのLighthouse scoreが平均30ポイント向上。モバイルFCPが2.8秒→1.2秒に改善され、離脱率15%減少。

    デプロイメントとインフラストラクチャ

    Reactは静的ファイルとしてのデプロイが基本、Next.jsはVercelとの親和性が高い

    React

    静的ファイルとしてデプロイ可能

    Next.js

    Vercelへのワンクリックデプロイ

    React

    メリット
    • 静的ファイルとしてデプロイ可能
    • インフラ要件がシンプル
    • CDNとの親和性が高い
    • CI/CDパイプラインとの統合が容易
    デメリット