Cursorのルール設定とエージェント機能の活用ガイド

2025年3月7日

Cursorのルールシステムの概要

Cursorでは、AIとの対話をより効果的にするためのルール設定機能が提供されています。このルールシステムは、特にエージェント機能と組み合わせることで非常に強力なコーディング支援ツールとなります。

ルールシステムの種類
1 Rules for AI:ユーザー全体に適用される設定
2 .cursorrules:プロジェクトのルートに配置する単一ファイル(現在は非推奨)
3 Project Rules.cursor/rules/ディレクトリ内の複数の.mdcファイル(推奨)

最新のCursor v0.45以降では、Project Rulesが推奨されており、特にエージェント機能との相性が優れています。

エージェント機能とは

エージェント機能は、Cursor v0.43で追加された大型アップデートの目玉機能です。この機能を使用すると、Cursorがユーザーの代わりにエンドツーエンドでタスクを実行できるようになります。

主な特徴
コンテキストの自動選択によりコードベースを理解
ターミナル操作機能によるコマンド実行
エラーの自動検知と修正提案
Composerインターフェースでの「agent」モードの選択

YOLOモードの設定

エージェント機能をより自律的に動作させるには、YOLOモードを設定します。

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Cursor > Preferences > Cursor Settings > Features > Chat & Composerで「Enable yolo mode」を有効にします

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以下の項目を設定します:

Yolo prompt:AIがどのようなコマンドを自動実行してよいかの条件
Command allowlist:自動実行を許可するコマンドリスト
Command denylist:自動実行を禁止するコマンドリスト
Delete file protection:ファイル削除に関する保護設定

Project Rulesの設定方法

Project Rulesを設定するには、以下の手順に従います:

1

Cursorの設定画面(Cursor > Settings > General > Project Rules)を開く、またはCmd + Shift + Pを押して「File: New Cursor Rule」を選択します。

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ルール名を指定すると、.cursor/rules/ディレクトリ内に.mdcファイルが生成されます。

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ファイル内に以下の形式でルールを記述します:

--- description: "ルールの説明" globs: "適用対象のファイルパターン" --- # ルールのタイトル ルールの内容をここに記述
ポイント
  • description:ルールの説明
  • globs:ルールを適用するファイルパターン(例:*.css**/*.tsxなど)
  • 本文:Markdown形式でルールの詳細を記述

モデル選択

エージェントで使用するAIモデルの選択も重要です:

高性能 Claude 3.5 Sonnet:大きなコード対応に強い
汎用性 GPT-4 / GPT-4o:汎用性が高く論理思考に優れている
低コスト DeepSeekシリーズ:低コストで大量リクエストが可能

状況に応じて適切なモデルを選択することで、エージェントの効果が最大化します。例えば、初期の仕様検討はDeepSeek r1で行い、実装フェーズはClaude 3.5 Sonnetに任せるなどの使い分けが効果的です。

具体的なルール設定例 1

RSpec実行ルール

--- description: "RSpec 実行のルール" globs: "**/*_spec.rb" --- ## RSpec を実行する場合 --- docker compose exec app bundle exec rspec {{実行したい RSpec のファイルパス}} --- また、RSpec が失敗し、失敗した行番号がわかる場合には以下のコマンドを実行することで限定的に RSpec を走らせることができる --- docker compose exec app bundle exec rspec {{実行したい RSpec のファイルパス}}:{{失敗したRSpec の行番号}} ---

このルールは、Rubyのテストファイルを編集した際にエージェントが自動的に適切なテスト実行コマンドを選択できるようになります。

具体的なルール設定例 2

フレームワーク規約ルール

--- description: "Next.jsの規約に基づくスタイルガイド" globs: "pages/**/*.tsx" --- eslint-config-nextを使用し、不要なimportを警告 ページコンポーネントはデフォルトエクスポートを必須とする CSS Modulesを推奨

このルールにより、Next.jsのページコンポーネントを編集する際に、エージェントが適切な規約に従ったコードを生成できるようになります。

高度なルール設定テクニック

@シンボルによるファイル参照

Project Rulesでは、@記号を使って他のファイルを参照できます:

--- description: "プロジェクト全体のルール" globs: "**/*" --- # プロジェクトのガイドライン @technologystack.md ## ディレクトリ構成 @directorystructure.md

これにより、技術スタックやディレクトリ構成などの情報を別ファイルに分離し、メンテナンス性を高めることができます。

Tips:Project Rulesは条件に合致した場合に自動的にアタッチされるほか、エージェントがタスク内容に応じて適切なルールを探して適用する機能もあります。手動でルールを適用したい場合は、@Cursor Rulesコマンドを使用できます。

まとめ

Cursorのルール設定は、特にエージェント機能と組み合わせることで非常に強力なコーディング支援ツールとなります。Project Rulesを適切に設定し、YOLOモードやモデル選択などの調整を行うことで、エージェントの自律性と効率を大幅に向上させることができます。

ルール設定の効果
プロジェクト固有のコーディング規約の一貫性確保
エージェントからプロジェクトに適したコード生成
開発効率の大幅な向上
チームでの共通理解の促進

エージェント機能は日々進化しており、適切なルール設定と組み合わせることで、開発効率の大幅な向上が期待できます。