アルミニウム鋳造・ダイカスト技術 用語集(さ~)

2025年3月13日 📌

行の用語 🔍

溶融金属表面に浮かぶ酸化物や不純物の総称。スラグとも呼ばれ、除去しないと鋳造品の品質低下を招く。

最終仕上

鋳造品の表面を最終的に加工し整える工程。製品外観や寸法の最終調整を行う。

最小肉厚

鋳造可能な最も薄い部分の厚さ。鋳造方法や合金により制限値が異なる。

最大固溶限

特定の温度で溶質元素が母相に固溶できる最大量。熱処理の基礎となる重要な特性。

渣(スラグ)の除去は高品質な鋳造品を得るための基本作業です!

サイマルテニアス・エンジニアリング

同時工学。製品設計と製造工程設計を並行して進める開発手法。開発期間短縮と品質向上に効果的。

材料自動投入装置

溶解炉への材料を自動的に計量・投入する装置。作業効率化と配合精度向上に寄与。

ざく巣

鋳造品内部に生じる粗大な空隙。凝固収縮が主原因で、強度や気密性に影響する。

差分法

熱伝導や流体流動の数値解析手法。連続的な現象を離散的に近似計算する方法。

適切な最小肉厚設計は、鋳造不良の防止と強度確保の両立において重要です。鋳造方法によって制限値が異なるため、製造方法に適した設計を行いましょう。

残留液相

凝固過程で最後まで残る液体金属。合金元素の偏析を引き起こすことがある。

残留応力

鋳造後の冷却過程で発生し、製品内部に残る応力。割れや寸法変化の原因となる。

酸洗

鋳造品表面の酸化物や汚れを酸溶液で化学的に除去する処理。表面処理の前処理に用いられる。

酸化消耗

溶湯が大気と接触して酸化し、金属が失われる現象。歩留まり低下の原因となる。

酸化皮膜

金属表面に形成される酸化物の薄層。アルミニウムの場合は緻密なAl₂O₃膜となる。

酸化物

金属が酸素と化合した化合物。溶湯中では介在物として品質劣化の原因となる。

残留オーステナイト

熱処理後に残存するオーステナイト組織。鋼の硬度や寸法安定性に影響する。

行の用語 🏭

CTスキャナ

コンピュータ断層撮影装置。鋳造品内部の非破壊検査に用いられる。

CVD法

化学蒸着法(Chemical Vapor Deposition)の略。気相から固相表面に物質を堆積させる表面処理法。

GF(Gas Free)法

ガスフリー法。溶湯中のガス量を減少させるための脱ガス処理法。

GPゾーン

Guinier-Preston ゾーン。時効硬化合金で最初に形成される微細な溶質原子集合体。

非破壊検査は内部欠陥を見つける重要な工程です!CTスキャナの活用で品質保証レベルが向上します。

JISアルミニウム合金鋳物

日本工業規格で定められたアルミニウム合金鋳物の分類と規格。

シーケンス制御

あらかじめ定められた順序で機器を制御する方式。ダイカストマシンの自動運転に使用。

仕上げ代

鋳造後の機械加工のために余分に設けられる寸法。加工精度確保のため必要。

仕上げロボット

鋳造品のバリ取りや表面研磨を自動化するロボット。生産性と品質向上に貢献。

時効硬化処理はアルミニウム合金の強度を大幅に向上させる重要な熱処理です。適切な温度と時間の管理が、最終製品の機械的特性を左右します。

シェイクアウトマシン

砂型鋳造で、製品と砂型を分離する振動装置。

地金規格(JISH2211)

アルミニウム合金地金の日本工業規格。化学成分や品質要件を規定。

試験片採取用金型

材料試験用の標準試験片を鋳造するための専用金型。

時効温度

時効硬化処理を行う温度。合金系により異なり、機械的特性に大きく影響する。

時効硬化処理

析出硬化型合金に施す熱処理。溶体化処理後に適切な温度で保持し、硬さを増加させる。

指向性凝固

特定方向から順次凝固が進行するように制御する技術。内部欠陥防止に有効。

自主管理

作業者自身が品質や工程を管理する方式。現場の自律性を高める管理手法。

自然時効

室温での時効硬化現象。アルミニウム合金の一部は室温放置でも硬化が進む。

自然時効人工時効の使い分けが製品特性を決定づけます!

湿式研磨紙

水を用いて使用する研磨紙。乾式に比べて精密な研磨が可能。

実体強さ

鋳造品自体の強度特性。標準試験片ではなく、実際の製品から採取した試験片で測定。

自動金型温度調節装置

金型温度を自動的に制御する装置。温度センサーと冷却・加熱機構で構成。

行の用語(続き) 📊

自動給湯

溶解炉から鋳造機への溶湯供給を自動化するシステム。人的作業の軽減と安全性向上に寄与。

自動給湯装置

溶湯を自動的に計量し鋳造機に供給する装置。ポンプや傾動機構などで構成。

自動スリーブ潤滑装置

ダイカストのショットスリーブを自動的に潤滑する装置。焼付き防止に必要。

自動スプレー装置

金型に離型剤を自動的に噴霧する装置。均一な塗布と生産性向上に貢献。

自動化システムの導入は、鋳造工程の品質安定化と生産性向上の鍵です。特に溶湯ハンドリングプロセスの自動化は安全性向上にも直結します。

自動製品取出装置

鋳造後の製品を金型から自動的に取り出す装置。作業効率向上と安全確保に役立つ。

しぼ

鋳造品表面の細かい凹凸模様。外観品質やグリップ性向上のために意図的に付けることもある。

絞られ

鋳造品の一部が十分に充填されずに生じる欠陥。流動性不足や金型温度の問題で発生。

射出力

ダイカストマシンの射出装置が発生する力。プランジャーで溶湯を押し込む力を指す。

射出条件の最適化はダイカスト品質の要です!適切な射出速度と圧力の制御が重要です。

射出部

ダイカストマシンで溶湯を金型内に射出する機構部分。プランジャーとシリンダーで構成。

射出性能

ダイカストマシンの射出に関する性能。速度、圧力、加速性などの総合的指標。

射出装置

溶湯を金型内に高速・高圧で射出する装置。ダイカストマシンの主要構成要素。

射出能力

ダイカストマシンが発揮できる最大の射出力や射出速度。機種選定の重要指標。

行の用語 🔬

鋳造品内部に生じる空隙の総称。ガス巣や収縮巣などの種類がある。

スーパーバック法

真空ダイカスト法の一種。金型内の真空度を高めるための特殊技術。

水素ガスの溶解度

アルミニウム溶湯中に溶解する水素ガスの量。ポロシティ発生の主要因。

水溶性離型剤

水を溶媒とする金型用離型剤。環境負荷が少なく安全性が高い。

水素ガスの制御は高品質なアルミニウム鋳造品を得るための最重要課題の一つです。溶湯処理時の適切な脱ガス処理が必須となります。

スクイズキャスティング法

溶湯充填後に高圧力を加えて凝固させる鋳造法。緻密な組織と高強度が特徴。

スクイズ併用ダイカスト法

通常のダイカストに加圧工程を組み合わせた方法。内部品質向上が目的。

スクラップ

鋳造工程で発生する不要な金属部分。再溶解して再利用される。